合同セミナーが終わった直後から、劇チームの展開がスタートしていきました。
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新生道具チームスタート
昨年のジョン万次郎の劇が終わった後で、「ここで終わるんじゃなくて、来年のための準備をしたい」という願いが、誰からともなく語られるようになりました。
そして、冬の期間も定期的に集まって道具チームの展開を継続し、約十年ぶりにチームのマニュアルを更新して、先生にご提出させて頂きました。
マニュアルを作る願いとして、新しいメンバーにも増えて欲しいという願いがあったのですが、いざチームが発足してみると、数名の美術大学生を含め、多くのメンバーが新たに参入してくれました。
更に、海外から道具チームに参入するメンバーも増えました。
同時に、これまで支えてきて下さった先輩が多く抜けることになりました。
そして、リーダー、サブリーダー(以下リーダー陣)も、これまであまりプロジェクトの経験が無く、初チャレンジのメンバーが担うことになり、当初、願っていたとおり新体制が動き出すことになりました。
プロジェクトがスタートした当初、「本当に願っていたことが形になった!すごい!」という喜びに溢れたスタートとなりました・・・。
鍛錬合宿で遭遇した巨大なカオスのエネルギー
劇の展開はスタートしたものの、私自身は仕事関連で色々と勉強しなければならないことがあったり、GLA共同体に対しても自分の専門性を活かした提案をしていたこともあり、なかなか劇プロジェクトに入ることが出来ない日々が続きました。
そうして、あっという間に鍛錬合宿当日となってしまいました。
またもう一つの懸念として、自分が関わることで、若手がチャレンジする機会を奪っているんじゃないかという思いもあり、果たして道具チームに参加していいのだろうかと迷っていました。
そのような葛藤を抱きつつ、先生のご講演をお受けすることになりました。
先生はカオスを表現されたボードを示されつつ、目の前にある、かけ橋セミナーというカオスのエネルギーを感じるように誘って下さいました。
その時に、自分達がかけ橋セミナーという巨大なカオスのエネルギー体と向き合っていることが、言葉を超えて伝わってきました。
それまでかけ橋セミナーに対して、子供達が神理を学ぶためのセミナーという、非常に表面的な受け止め方をしていました。
しかし、改めてかけ橋セミナーのエネルギーを感じたときに、21世紀にGLAを背負う子供達が集ってくるセミナーであり、魂文明を生み出していく根本にあるセミナーであることが感じられてきました。
その場で上演される劇についても、先生はもの凄いエネルギーをかけて下さっており、少しでも携わるということは、人類史的に見ても、どれだけ巨大なカオスに形を与えることになるのかが言葉を超えて感じられてきました。
また、自分自身の内側にもそのカオスに形を与える確かな動機と必然があることが見えるのと同時に、自分自身の受発色力がまだまだ未熟であり、心を鍛える必然があることが感じられてきました。
道具チーム始まりの試練
鍛錬合宿中に、遅ればせながらプロジェクト参入の誓願の書にも取り組ませて頂き、自分自身の内側の必然をより確かにすることができました。
その後、東京に戻って、道具チームの日々の展開にも参加するようになりました。
しかし、いざチーム展開に参加すると、リーダー陣が動けていなかった事実が見えてきました。
昨年まではベテランのリーダー陣が中核にいて、ウイズダムにもしっかりと取り組んで願いを明確にし、日々の展開も先智慧、後智慧に取り組み続けて非常に充実した展開が持たれていました。
メンバーさんも、展開に参加する中で、ウイズダムが深まり、日々多くの気づき発見を頂かれていました。
しかし、今年のリーダー陣は経験不足のため、どのように展開を進めればいいかも分からず、それぞれがバラバラに動いており、自分の関心のあることにそれぞれ取り組んで、メンバーさんのお世話にもあまり心を配れていませんでした。
そして、「疲れた」「疲れた」が口癖になっており、省エネ展開で、どうやって休みを取ろうかという話しばかりが出ていました。
プロジェクト活動で頂いてきた智慧の蓄積
私は、これまで約20年以上GLAのプロジェクト活動に取り組んできているのですが、その中で様々な試練に遭遇してきました。
GLAのプロジェクトは、基本的にはボランティアで成り立っており、多くの方は仕事や学校、家事などが終わった後でプロジェクトに取り組まれています。
先生からは、プロジェクトに対して、プロを超えるプロを目指しましょうと水準を設定頂いているのですが、実際に、プロのスチュワーデスさんからスタッフにお褒めの言葉を頂くほど高い水準が達成されています。
しかし、仕事をしながらプロを超える水準を目指すことは、時に非常に難しい試練に向き合うこともあります。その度毎に先生の神理に立ち返り、自分を立て直し、チームを立て直すプロジェクトの醍醐味も体験してきました。
神理実践シートによる煩悩の転換への着手
今年のかけ橋セミナーの劇チームのリーダー陣は、そのような経験がなく、どのようにチームを活性化していけばいいか、全く分からない状況になっていました。
この現実と遭遇して、私の内側からは、苦暴流、快暴流の煩悩が引き出されてきました。
そこで神理実践シートやウイズダムに何度か取り組んで転換していきました。
初めに暗転の因として、「こんなにレベルの低い状態じゃあ駄目だ、自分が頑張って水準を上げなければならない」
という思いがあり、「レベルの低い準備しか出来ないリーダー陣はX」と見ていたことが意識化されました。
この思いのまま関わったら、これまで道具チームを育ててきた皆さんと波動戦争を起こしてしまう危険があることが見えてきました。
そこから、事態を改めてカオスと捉え直したときに、リーダー陣が成長して、自分達から様々な提案をして、チームを活性化させていく可能性があることが見えてきました。
そのために、私自身がまず月の心を育んで、リーダー陣が成長して結果を出せるようになるための御縁として関わらせて頂こうと転換しました。
チーム光転へのチャレンジ1 リーダー陣のいのちの回復
最初にリーダー陣のはたらきについての「whatを問う」に取り組みました。
GLAのプロジェクトでは、ウイズダムの滅(願い)を深めるために、「whatを問う」に取り組むことがあります。
「〇〇をどう見ていたか」と「〇〇とは何だろう?」の両方に取り組むのですが、最初に「〇〇をどう見ていたか」を分かち合うことを通して、自分自身の先入観を含めて、表面的な見方について率直に語り合います。
時に、本音の話しも出ることがあるのですが、この時の取り組みにおいても、「義務感 MUST感で苦しい」「よく分からないけど聞けない」「分からないから確かそうな人についていこう」「お世話不在」といったことが次々に語られ、それぞれが秘めていた本音の部分が出てきました。
「リーダーをどう見ていたか」を語りながら、同時平行で「リーダーとは何だろう?」に取り組んでいったのですが、表面的な見方をしていたことへの後悔が深まるほどに、その本来の深いいのちが見えてきました。
「自分の為以上にメンバーさんに尽くせるようになりたい」「全体を見通せるようになりたい」「先智慧、実行、後智慧を取り組み続けて場にエネルギーを生み出したい」・・・。
お一人お一人がそれまでの経緯を超えて、本心に回帰する時間となり、改めてリーダーを担う願いと必然が確かになっていきました。
取り組み始めた当初は、どうなるんだろうかと心配もあったのですが、お一人お一人の内側に、お世話する側に回りたいという強い願いと必然があることが感じられ、その光に私自身も照らされていきました。
チーム光転へのチャレンジ2 願いの明確化
リーダー陣のいのちが深まる中で、自然とリーダー陣のウイズダムの願いについて、改めて取り組み直すことになりました。
6月の発足時のウイズダムは、はたらきがよく分からずに取り組まれており、現実とは乖離したものとなっていました。
そこで、「whatを問う」で深まった後悔と願いを基に、改めて願いに取り組んだところ
・ウイズダム実践をメンバーが体験し、一回一回の展開で自分の中から発見が起こり続け、ワクワク、笑顔に溢れた場になる。
・そのためにリーダー陣からウイズダム実践し内圧を上げ続け、先を読んで先智慧−実行−後智慧のサイクルを回し続ける。
という願いが定まっていきました。
このようにウイズダムを深める中で、「疲れた、疲れた」といっていた状況は大きく改善し、リーダー陣が元気になっていきました。
そうして、日々のチーム展開にもリーダーが率先して先智慧、実行、後智慧に取り組みながら進めることで、明らかにメンバーさんも元気になっていきました。
チーム光転へのチャレンジ3 リーダーの因の転換による光の伝搬
メンバーさんが元気になってきたところで、次なる課題が浮上してきました。
昨年の道具チームは、展開の始めに毎回それぞれが定めた光転の因を唱和していたのですが、唱和する度にお一人お一人の「私が変わります宣言」に触れて感動していました。
しかし、今年の光転の因は、そこまで深められておらず、そのことが課題にさえなっていませんでした。
そのような問題意識も抱きつつ、まずは愚直に日々の先智慧、後智慧の取り組みを一緒に推進していったのですが、それぞれの発見も深まって行きました。
ある方は、快暴流と苦衰退のダッチロールをしながら、時にメンバーさんからエネルギーを奪い、時に御自身が向き合うべきテーマから逃げてきてしまってきたことを発見されました。
祈りのみちの「劣等感に苛まれるとき」をご一緒に深めていったところ、後悔の涙と共に生き直しへの願いを深めていかれました。
翌朝、全員でウイズダムに取り組むプログラムがあったのですが、メンバーさんの因の取り組みの前に、その方から深められた後悔と願いを分かち合って下さいました。
そして、この夏の期間を新たな一転生として、どのように新しい生き方にチャレンジするのかが分かち合われ、因の転換にいのちを込める取り組みを率先垂範して示していかれました。
そうして、日々の展開においても、リーダー陣から率先してウイズダムに取り組んでから制作に取り組むようになり、メンバーさんの因の転換への取り組みも深まっていきました。
こうして新しいリーダー陣を中心に、少しずつチームは光転していきました。
同時に、私自身にとってもこれまで見えなかったより深いテーマとの対峙へと導かれていきました・・・。
(続く)