TL人間学シンポジウムに続いて、専門分野の方々を対象に開催される登録制のTL SRS(シリーズセミナー)に参加しました。登録することで、年に3回開催されているSRSに参加でき、また毎週の分野ごとの研鑽にも参加してGGP(Global Genesis Project)の学びを一層深められます。
Contents
セミナーへの認識の変化 高次の智慧による本質的な問題解決へ
仕事においては、ちょうど10年ぶりの企画提案が承認されたばかりであり、新しいメーカーさんとのプロジェクトもスタートしました。
これまで、20年ほど硬直化していた領域に対して、新しい技術を導入するための検証をすることになり、4世代ほど急激に進化した技術群を、これからどのように取り組んでいくのかを決める重要な局面となっていました。
5年ほど前までは、大変に厳しい試練を抱えている状態でTLのセミナーに参加し、試練を乗り越える智慧をいただくことが多くありました。
しかし、最近は受け止め方が変わってきており、目に見える試練のあるなしに関わらず、セミナーに参加することで、高次の智慧に触れて、より本質的な問題解決へと導かれると感じるようになってきていました。
今回もそうだったのですが、会社のプロジェクトでは、部長にも新しい技術は業務を効率化する可能性があることを高く評価されており、メーカーさんや、一緒にプロジェクトを推進するメンバー、上司にも恵まれて、一見すると成功しているようにも見えていたのですが、そのような順調に見える状況にあっても、今気づきべき転換があるという気持ちでセミナーに参加させていただきました。
競争心の発見による問題の受け止め方の進化
今回は、前回のTL人間学シンポジウムのご講義の内容を反芻しつつ、神理実践シートの取り組みを深めてゆきました。
状況としては、この1か月で成果を出すことが求められるようになってきており、何をどこからどのように手を付ければいいのか、明確になっていなかったことが見えてきました。
最初は、様々な要請が全部フラットに見えており、今、どの課題に取り組むことが最も重要なのかが分からない状況があったのですが、神理実践シートの呼びかけに従って問題を整理することで、今取り組むべき課題が明確になってゆきました。
更に、自分の心を見つめてゆくと、新しい技術を使えるようになりたいという思いの背後に、「他の人に負けたくない」という競争心もあったことが明確に意識化されてゆきました。
自分自身の煩悩の意識化と共に、「なぜ自分自身はこの出来事と出会っているんだろうか?」と呼びかけを受け止めていったときに、個人として新しい技術と遭遇しているということ以上に、会社として新しい技術に遭遇していることが意識化されてゆきました。
競争心の煩悩の転換によって、より広い視点から自分1人の問題じゃないんだなと受け止め方が変わってゆきました。
そのうえで、自分の心に生じている煩悩を、『新 祈りのみち』で、自分にぴったりな祈りを探してゆきました。
「新 祈りのみち」による煩悩からの転換
最初、「欲得の衝動に突き動かされるとき」の祈りを読んだのですが、しっくりせずに、悶々としてしまいました。
途中でミーティングがあったのですが、あまり話すこともできず、別の祈りがいいのかな?と思って、「優越感・特別意識を抱くとき」の祈りを読んだときに、心に深く響く箇所がいくつかありました。
「あなたの中にある本当の尊さを想ってください
それは誰のうちにも息づく輝き――。
その等しい尊さによって
あなた自身が比類なく輝くことを忘れないでください。」
『新 祈りのみち』 優越感・特別意識を抱くとき より抜粋
この祈りを深めてゆくと、お1人お1人の中に、かけがえのない輝きがあり、使命の働きがあることが感じられてきました。そして、その輝きが最大限に開花するように支えさせていただきたい。先生、神様が導かれようとしている、使命のはたらきに向かことができますように、という祈り心が溢れてきました。
比較競争の心で、お互いの足を引っ張りあうような気持からは大分自由にしていただきました。
いつの間にか、取り組むべき問題に取り組めるように、導かれてきている感謝の思いが深まってゆきました。
2025年問題 少子高齢多死貧困社会の衝撃
夕食休憩の後で、真に智慧深い問題解決者のモデルである、高橋佳子先生の具現に学ぶ時間となりました。
前々回くらいのSRSで、教育現場に起きている問題を教えてくださり、こんなに大変なことが起きているのかと驚いたことがありました。
高橋先生は、これから起こる50の問題点を列挙してくださり、医療者と対話されながら、実際の医療現場で問題が起こり始めていることを教えてくださいました。
2025年問題、少子高齢化の問題など一部指摘されていますが、それらがここまで巨大な問題群になってゆく話を、初めて聞かせていただきました。
浅草にユートピアの雛形を作る願いの必然喚起
帰りの電車で、トータルライフ訪問看護ステーションでご老人の在宅の介護をされている方の話を聴く事ができたんですが、その方も大変に衝撃を受けられていて、「こんな話、マスコミも全く報道していない、でも今から準備しないと大変なことになる」と危機感を深められたことを教えてくださいました。
私は、GLAでは浅草で地域のお世話をさせていただいているんですが、地域で取り組むウイズダムの願いとして、専門分野(経営、教育、医療、福祉、法務)と連携した、マイティーコミュニティー、魂の共同体の青写真を具現し、魂の学を知っている専門家として、地域のフロントでお世話する人が増えることを願いとしていました。
浅草には、たくさんの専門分野の皆さんもいらっしゃるので、皆さんと響働して、浅草にユートピアの雛形を作る青写真があるんじゃないかと話し合っていたんですが、そのような切実な要請が一気に現実として押し寄せてくることが感じられました。
試練を乗り越えて、信仰と生活、理想と現実を一つに結ぶ願いの意識化
翌日は、分野ごとの分科会が持たれました。
前回のセミナーの実践報告に学びつつ、更に神理実践シートの取り組みを深めてゆきました。
先生が、目的と手段の関係についてお話しくださった内容から、神理実践シートの取り組みを深めてゆきました。
私の場合は、GLAに入会する前までは、お金持ちになって偉くなることが人生の目的だと思っていたんですが、先生から人生には目的と使命があると教えていただいて、その呪縛から自由にしていただきました。
その後、GLAの青年塾で学ぶ中で、「新世紀創造の志士となる」というヴィジョンと共に国難にある日本を救う話をお聞きし、本当にそうしたいなと憧れを強くしたのですが、具体的な働きとつながらない期間が長く続きました。
やがて、国難の中で会社に生じている巨大な問題群と遭遇し、解決しようとして組織的な問題に巻き込まれて、身動きが取れなくなって不満を募らせた時期もありました。
しかし、そういったNoの試練に何度も襲われつつも神理実践を深めることで、適切なテーマへと導かれて、内なる必然とつながってゆきました。
一時期、技術の進化を取り入れようとし過ぎて、バランスが崩れていた時期もありましたが、コロナ禍で先生から「一日一葉特別セミナー」を頂き、浄化の歩みを続ける中で執着からも自由になり、取り組むべきテーマに導かれてきていました。
現場の問題の解決をしようとしていますが、今回の取り組みを通して、最終的にはマネジメント判断が重要になってゆくことが意識化されてゆきました。
更に、自分自身の願いとは何なのか求めていったのですが、信仰と生活、理想と現実を一つに結ぶことが願いなんじゃないかな?と感じられてきました。
そのような願いを深めつつ、先生のご講演に向かいました。
先生ご講演 宇宙との響働への憧れ
ご講演では、高橋先生から必然深度について更に深く教えていただきました。
後半の実践報告では、博多で日本の長者番付の10位以内に入るような資産家だったIさんが、没落して命を絶とうとするところまで追い詰められた状態から、神理と出会い、使命の働きへと導かれてきている奇跡の物語を聞かせていただきました。
背負った条件ゆえに引き出される煩悩を転換すると、使命の働きへと導かれ、宇宙との響働によって、本当に奇跡のように道が開かれてゆくんだなと憧れを強くしました。
私自身も、最近、助力者が現れ、思わぬところから道が開かれてゆく体験が続いており、不思議な感じがしていたのですが、それも導かれての歩みであったという確信を深めさせていただきました。
でも、こうやって宇宙との響働による奇跡のような転換が起こり続けるような状態に導かれるというのも、本当に不思議なことであり、先生に導いていただいているからこそなんだろうなと実感しました。
神理実践報告をされたIさんが、煩悩に戻ると、宇宙との響働が止まってしまうんじゃないかと恐れているとお話しくださったんですが、本当にそうなんだろうなと感じました。
私も、宇宙との響働に導かれている状態に到達し、その状態に居続けられるように、更なる神理実践の歩みを深めてゆきたいと思いました。
出会いや出来事を呼びかけとして翻訳できる私の中のもう一人の自分である真我との交流こそが、宇宙と響働を果たすためのパラミタなのでしょうが、少子高齢多死貧困社会と遭遇していったい私はどのように生きることになるのでしょうか?
少子高齢多死貧困社会という超難問に対して、先生はすでに解決の道を開かんと、ウェルビーイング研究会を実施下さっていると受け止めています。
GLA会員の私たち一人一人が、もう1人の自分を目覚めさせることは、そのことに直結すると思いますし、日本から魂文明が生まれてゆくことも、その青写真の中にあるんでしょうね。