生活実践での切磋琢磨 「俺を認めろ」という心の叫びからテレーズの小さき道の深まり

先日の生活実践で深い出会いをいただき、かけがえのない切磋琢磨の場となりました。

特に、同じグループのIさんにとって、これまでの人生でずっと超えられなかった、心の癖(カルマ)の転換につながる出会いに立ち会わせて頂いたように感じました。

Kongan_Karma

『魂の学の理論(教義)>「魂・心・現実」の法則とは』より抜粋

改めて、生活実践の出会いは本当にかけがえのない出会いであることを感じたので、書かせて頂きます。

GLAの基本的な研鑽の一つである生活実践では、月に二度ほど、近くに住む数名の皆さんとグループを組んで、基本的な神理の型を実践します。

GLA誌や、先生の御著書を輪読(一人ずつ順番に読む)したり、止観シートに取り組んだりしながら、連歌発想法という方法で深めていきます。

この連歌発想法というのは、先生が考案されたミーティングの方法だと思うのですが、一人で御著書を読むより、複数人の視点で深めるため、何倍も深く意味を深めることが出来ます。

反芻行の所でも書きましたが、普段は、先生の御著書のほんの浅いところしか理解できていないことも多いのですが、連歌発想法で深めると、こんな凄いことが書かれていたんだと驚愕することが度々あります。

生活実践の時間が他のプロジェクトと重なることも多いのですが、それでも、参加すると心に光のエネルギーがチャージされ、元気になるので、少しでも参加するようにしています。

また、生活実践では、毎回同じメンバーと深い話をするため、相手の煩悩の傾向についても分かるようになります。

更に、人生史の分かち合いなどもあるため、その煩悩が生じた背景としての「三つのち」血、地、知、についての理解も深まります。

お互いの人間理解を深めるための最高の条件が整えられているため、煩悩に対する深い切磋琢磨につながることがあります。

その背景には、先生から止観シートを教えて頂き、心を心で掴む方法を伝承して頂いたこと、更に煩悩地図などで煩悩の傾向について、客観的に話し合えるようにして頂いたことが決定的だったと思います。

相手の煩悩を笑いながら話し合え、それぞれのカルマの転換につながるような発見を深めていける風土があることも、GLAの本当に凄いところだと思います。

このときの出会いは、Iさんが出会われた試練の意味について、皆で語り合うところから始まりました。Iさんは、知り合いから話が長いことを指摘されていたのですが、初めはほとんど意に介していな所からの始まりでした。

話しを深める中で、Iさんは人生の中に、同じような繰り返しがあったことを話されました。

そこから深い出会いになっていったのですが、私も話しが長いことと関連があると思い、Iさんとの関わりで、いつも気になっていることをお伝えしました。

それは、新入会員さんが私たちのグループにいたのですが、まだGLAに対して疑心暗鬼だったその方に、私が会員になって頂いた功徳をお伝えする機会が何度かありました。

その方が抱えていた課題の中には、私自身が先生と出会って癒され、救われたことと重なるところがあったのでお伝えしたのですが、新入会員さんにとって長年超えがたかったテーマに対して回答に近いような発見が何度か起こり、深く共感されたことがありました。

そのような出会いの最中に、Iさんからのプレッシャーを受けていたことを話しました。

どのようなプレッシャーだったかというと、男性はどうしても競争社会で闘っているために、その原則をGLAにも持ち込んでしまう場合があるのですが、自分がいかに神理を理解していて、相手にインパクトのある発言が出来るかで、神理の理解度を競う場合があります。

(GLAの会員さんも皆さん悟られている訳ではなく、有余の菩薩として、その煩悩を超えるために研鑽を深められている最中なので、このような煩悩含みで神理の発言をしてしまうことがあります。お互い戒めたいですね。)

そのようなプレッシャーを感じており、発言するときにIさんの反応を見ながら話し、時に遠慮しながら契約的に話していたことを率直にお伝えしました。

すると、Iさんも率直にそのときの気持ちを話して下さいました。

「新入会員さんが、他の人に共感されると、嫌な思いになる。俺の言葉で感動しろと思っている。他の人の言葉で感動されるとおもしろくない。俺は、尊敬されるヒーローになりたい」

そのような思いがあったことを話して下さいました。丁度、先日のGGPの御講義において、先生は「魂の発見」の御著書に書かれている、波動戦争について更に分かりやすく、CGの教材も使いながら説明して下さいました。

その中に、三人の人間関係で嫉妬心が引き出されるときに、どのようなエネルギーの争奪戦(波動戦争)が起こっているのかを話して下さったのですが、まさに、先生が説明された通りの事が起こっていたことが分かりました。

また、Iさんはひとしきり、そのような認めて欲しいと思う心を語られた後で、急に神妙な表情をされました。そして、その欲得の心の奥に、強烈な恐怖心があったことを発見されました。

「普段は気づけなかったけど、暗闇の中に一人だけしかいない孤独感、さみしさがあった。だからそれを埋め合わせるように、自分を認めて欲しいという思いをとどめることが出来なかった。

こんなにも恐怖に飲まれた自分がいた・・・。これ以上この思いと向き合っていると泣きそうになるからもう話せないけど・・・。でもとても大切なことに気づけた気がする」とお話しされました。

SouthAlps

 

そのような発見の深まりが起こっている最中に、私がここ数ヶ月テレーズの反芻行を通して、頂いた発見のことをお伝えしました。

私自身、信仰の道においてもそれまでの生き方と同じように、いかに自分に力をつけて、影響力を強めることを求めてきました。しかし、テレーズはそれとは真逆に、自分のもっているものを捨てて捨てて、ぺちゃんこになり、イエス様にだけ見ていただけますようにと、小さき道を歩んでいかれました。

私もテレーズに倣って、自らに集めることより、そのような執着から離れて、小さき者として歩ませて頂こうとしたときに、それまで求めても得られなかったものが向こうからやってきて、師との絆も一層深まっていったことをお伝えしました。

不思議なことに、Iさんは何度も「二千年の祈り」の御著書は反芻されていたのに、テレーズの所だけはほとんど記憶にかったそうです。

ザビエルのように、分かりやすいヒーロー的な伝道者の物語には価値を置かれていたようなのですが、テレーズのような内的深まりの道については、ほとんど関心を持たれていなかったようです。

この機会に、テレーズの反芻行を深めてみると言われていました。

その後Iさんと出会うと、これまでになく、スッキリした表情をされており、以前よりも透明になられているように感じました。

お聞きすると、その後更に色々な気づきが深まっていきており、人生の始まりに引き受けた条件ゆえの苦しみと、その奥にあった人生の願いがつながってきていると言われていました。

生活実践の場は、絆の深まりと共に、お互いの人間理解、神理の理解を深めていける、かけがえのない研鑽の機会だと改めて感じています。

2 thoughts on “生活実践での切磋琢磨 「俺を認めろ」という心の叫びからテレーズの小さき道の深まり”

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    タイトルそのまま、とても共感してしまいました。

    私も
    人より上でいたい、
    認めてもらいたい、
    わかって欲しい、
    わかって欲しい…

    ずっとずっと外側に自分を求めてきました。

    だから、いつも不安で恐怖におののいていました。
    恐くて恐くて仕方がなかったです。
    そこから脱け出したいと常に思っていました。

    自分はここにいるのに、他人(ひと)のなかに自分という虚像(万華鏡のように移り変わる不確かなもの)に真実を求めていたんだと気づかされました。
    ありがとうございます。

  2. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    コメントありがとうございます。

    > タイトルそのまま、とても共感してしまいました。
    >
    > 私も
    > 人より上でいたい、
    > 認めてもらいたい、
    > わかって欲しい、
    > わかって欲しい…
    >
    > ずっとずっと外側に自分を求めてきました。

    そうですよね。
    きっと、人類のほとんどの人が、ワンランクアップの妄想にとりつかれて、苦しんでいますよね。
    私も葛藤しつつも、挑戦中であることを改めて感じました。

    > 自分はここにいるのに、他人(ひと)のなかに自分という虚像(万華鏡のように移り変わる不確かなもの)に真実を求めていたんだと気づかされました。
    > ありがとうございます。

    最近、早起きするようになって、ようやく禅定が定着してきたんんですが、日常意識の小さい自分の背後に、世界と繋がる魂存在としての大きな自分があることが少し感じられてきました。
    本当に、魂であることを実感できたら、比較競争を超えた次元にいけるんじゃないかと思います。

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