2016年劇役者への挑戦 伝研セミナーの劇具現に向かう信と応えの歩みの深まり

上海の旅を経て、「僕のお陰様デストロイヤー」を転換するには、「無知の知」を生きて、畏敬の念を深めることが重要であることが分かってきました。

そこで、劇を通して、このテーマに挑戦をさせて頂こうと思い、事前に準備を整えて誓願の場に向かいました。

Contents

伝研セミナー劇具現に向けての誓願の取り組み

誓願の場では、初めに95年、96年の伝道研鑽部会発足時の映像を拝聴したのですが、千年続くGLAの中心の場となる伝道者研鑽セミナーには、自分の想像を遙かに超える深いいのちが托されていることが感じられてきました。

そこで、訪れてきた直観に従って、改めて誓願を深め、次のように認めさせて頂きました。

『永遠の教会をお作り下さった先生、神様の御心と、幾転生を越えてGLA千年の礎とならんと志されたお一人お一人が集う伝研セミナーにおいて、永遠に刻まれる神理劇「波濤を越えて」の青写真を具現します。』

この中心となる願いと共に、上海の旅で見えてきた、伝道者にとって最大のテーマとされていた、傲慢と虚栄心を越えて、お一人お一人の転換の御縁となる願いを誓願として認めさせて頂きました。

こうして、伝研セミナーに向かう劇のプロジェクトが、本格的にスタートしていきました。

伝研セミナーに向かう新たな挑戦 全員にもたらされていた奇蹟の物語への衝撃と絆の深まり

伝研セミナーに向かう劇においては、一つの新たな試みがありました。

それは、高橋先生、神理と出会うことで、をそれぞれのチームのリーダーや、エキスパートの先輩、職員の方がどのように人生が変わったのか、分かち合って頂くという取り組みでした。

普段、何気なく出会っているときには全く分からなかったのですが、この人も、この人も、この人も・・・、皆さん絶望的とも言えるほどの宿命の苦しみから、本当に救われていらっしゃることが、分かってしまいました。

自分自身が先生に救われた実感は非常に強くあり、何千年かけてもお返ししきれないほどの恩寵を、既に頂いてしまったという思いがありました。

しかし、先生、神理と出会うことで、人生丸ごと転換されたのは、私だけの特別な体験ではなく、本当に会員さんお一人お一人が、そのような体験を頂かれていた事実がハッキリと見えてきてしまいました。

一人だけでも、本当に奇蹟的なことのはずなのに、この場にいる皆さん全員が、深い闇から救われているとしたら・・・、GLA共同体には、想像もできないほど闇を光に転じる奇蹟が起き続けているのかも知れない・・・。

先生がおつくり下さっている「GLA共同体は神理実践団体」ということの一端が、体験をお聞きし続ける中で、明らかになっていきました。

また、もう一つの側面として、お一人お一人が自分を砕いて、御自身の闇も光も分かち合って下さることによって、普通は他人には言えないような痛みや苦しみも分かち合われる風土ができ、その結果、メンバー同志の絆が一気に深まっていきました。

劇に注ぎ続けて下さった先生の御心

また、今回の劇も、先生が細部にわたって御心を注ぎ続けてくださる中で、具現されてゆきました。

具体的なシナリオの言葉の一つ一つ、また物語を構成する人物の背景の設定から、役者への具体的な演技指導までしてくださいました。

毎週のように開催される様々なご講演、月刊誌の執筆、大きな問題や病を抱えられている方の同伴、そして新刊の発刊、本当に誰よりも忙しく、限界ギリギリのはずの先生が、膨大なエネルギーを劇にも注ぎ続けて下さいました。

具体的には、指南書と言う形で様々な視点を入れて頂いたのですが、指南書を頂く度に、全く別の劇とも言えるほど、内容が深化し続けていきました。

先生の具現の御業によって、劇の内容も体制も次々に光転に運ばれていくのを見せて頂くにつれ、自分は本当にかけらもないくらいしか貢献できていないと砕かれ続けていきました。

その先生のエネルギーを感じるほどに、この劇には自分には受け止めきれないほどの深いいのちがあり、その深いいのちに応えるには、もう先生、神様の御心に托身する他ないという思いが自然と引き出されてゆきました。

個人として超えるべきテーマとの対峙

このように、お一人お一人の先生体験の分かち合いによる深まりと、先生からのご指導や指南書を通して、更なる深まりへと導かれていったのですが、私個人としても超えるべきテーマが明らかになっていきました。

かけ橋セミナーの劇が終わった時に、改めて劇発足時に先生からお役を拝命いただいた時の映像を見せていただいたのですが、先生が弟子の役を演じる青年一人ひとりに対して御言葉をかけて下さり、非常に具体的に越えるべき課題や、劇を通して育むべき境地についてアドバイスをして下さっていたことが見えてきました。

これは、大切な公案を一人ひとりに与えて下さっていると感じたのですが、御言葉をいただいた青年の中には、プロジェクトの経験があまりなく、先生から御言葉をかけて頂いたのも初めてで、先生から公案を頂いていることを意識化していないように見える青年もいました。

私自身、自分のことに手一杯で先生に全く応えられていなかったんじゃないかと後悔を深め、伝研セミナーに向かう鑑真の弟子たちのウイズダム作成時に、この先生から頂いた言葉もきちんと弟子同志で共有化して、一緒に越えていく挑戦をすることになりました。

しかし、その時間をどうやって捻出するのか紆余曲折の歩みはあったのですが、役者ターミナルに相談したところ、「青年だけでやるんじゃなくて、GGP(グローバルジェネシスプロジェクト)として劇に参入されている、プロの先輩も一緒にウイズダムに取り組んだほうがいいんじゃない」と思いがけない提案を頂きました。

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写真は劇合宿時の地上の星での夜明け

GGPの先輩と青年の切磋琢磨による世代を超えた友情

実は、数年前から、役者チームのGGPの先輩とも一緒にウイズダムに取り組みたいと願っていたのですが、プロの皆さんに、素人の自分から提案するのは難しいと諦めていました。

しかし、せっかく提案を頂いたので、お一人お一人の先輩にもお声を掛けさせて頂いたところ、快く受け止めて下さり、ご一緒にウイズダムに取り組めることになりました。

ただ、先生から与えられていた公案の内容は、非常に深い内容のものも多く、様々な言い訳に呑み込まれてしまって、その言葉の深さに真正面から向き合えなくなっている人もいました。

しかし、GGPの先輩の、劇・具現に向かわれる真剣な願いと、因の転換の切実さに触れて、鑑真の弟子を演じる一人ひとりの願いも切実になり、それぞれの超えがたき内なるテーマに真剣に向き合うようになっていきました。

出会いを深める中で、挫折の痛みを抱える鑑真の弟子を演じる一人ひとりのことを、先輩が温かく抱擁し、励まして下さるような場面もあり、弟子同士の絆が深まり、それぞれのテーマを越えていくような因の転換が定められていくことになりました。

こうして、プロの先輩との絆が深まることを通して、演技的な指導も頂けるようになり、一人ひとりの神理実践の深まりによる成長と、劇の青写真具現が同時に進められていくことになりました・・・。
(続く)

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