2016年劇役者への挑戦 永遠に刻まれた神理劇「波濤を越えて」完結

伝研セミナーの劇具現に向けて、先生から度重なる指南書を頂きながら、同時に一人ひとりが超えがたきテーマと向き合う中で、伝研セミナー当日を迎えました。

演技における本番直前の切磋琢磨

八ヶ岳では、本番前に、2回の通し稽古が行われました。

1回目の通し稽古が終わった後で、プロのT君からコメントを頂く機会がありました。

T君は、御自身の舞台での仕事も抱えられており、あまり話す機会がなかったのですが、これまでにない、新たな視点で切磋琢磨を頂きました。

それは、劇のちらしに書かれている言葉を、和上が語られる大事な場面における後悔の表現として、単純に下を向くのは違うんじゃないかというアドバイスでした。

このシーンについては、かけ橋セミナーで演じたときも、心と体が一つにならずに課題を残していたシーンであり、ブログには次のように書いていました。

「思托にたいして、和上が応えられる場面で、師の道を伝える志に比して、自らの弱さを深く悔いていったのですが、自分が感じている以上の深い後悔の情動に包まれ、涙が溢れて止まらなくなってしまいました。

それは、今回演じた法進の後悔と願いかもしれないし、私自身の魂の後悔と願い、または劇を観られているお一人お一人の後悔と願いかもしれませんが、その場にある巨大なエネルギーに動かされてしまったのですが、何か心が空っぽなのに体が動かされるような感覚となりました・・・。」

詳細は以下を参照下さい。
2016年劇役者への挑戦 弟子としての後悔の深まりと溢れてきた共同体への愛情

この心が空っぽになったシーンへの切磋琢磨だったのですが、他のプロの皆さんにも相談したところ、感じたことを表現する心の方が大切であり、まずは和上の言葉をしっかりと受け止めて、感じたことを素直に表現した方がいいとアドバイスを頂きました。

そこで、本番直前の最後の通し稽古において、実際に感じたままに生きてみることにしました。

しかし、和上の言葉を真剣に聞いてはみたものの、後悔の念は少ししか湧いてこず、和上の言葉を普通に聞いているような演技となってしまいました。

通し稽古が終わり、久しぶりに演出の先輩から声をかけられたのですが、まさにその部分の演技について、後悔が伝わってこなかったと指摘されてしまいました・・・。

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