2016年劇役者への挑戦 永遠に刻まれた神理劇「波濤を越えて」完結

最後の舞台に現れた奇蹟

伝研セミナーの劇においては、観客の皆さんの情動のエネルギーが舞台にもひしひしと届いてきていました。

今回の劇は、泣きっぱなしだったと言う方の声をたくさん聞いたのですが、会場ですすり泣かれている音は舞台にも届いていました。

Renaissance Art Theater(通称REAT) では、劇の準備中に霊操に取り組むのですが、事前の展開でずっとその時代の魂と自らの心を一つにするような取り組みを深め続けてきていました。

しかし劇本番は、私たちの努力を超えて全く不連続な場が呼び出され、実在界からの大いなる助力を頂いて、本当にその時代の時空間が呼び出されているような不思議な場が現成しました。

その結果、これまでの練習では一度も出なかったような深い情動が溢れ、新たな演技の表現がその場に降りてきて、一つ一つのシーンに込められていた深いいのちが新たに開示され続けていきました。

一つのシーンの次元が上がると、次の場面のいのちも更に深まり、次元が上がるという連鎖が次々に起こり続け、それまでの劇とはまったく別次元の劇が生み出されていきました。

舞台に立つ前に、幕の奥で待機することが何度かあったのですが、その時に、この劇に込められているいのちの重みへの畏れの気持ちが溢れてきました。

この劇は、千年先までも伝承され、永遠に刻まれていく大切な劇になると思う程に、お役の責任が重すぎて自分にはとても背負いきれないと感じました。

この重みを背負えるのは、永遠の友情に応えて下さっている先生に托身するしかないと思い、ずっと先生に祈り続けることになりました。「先生どうぞお使い下さい、先生、神様の御心が成就しますように・・・」そう祈り続け、一瞬一瞬の舞台の場面に臨むことになりました。

半年間求め続けてきたいのちとの邂逅

そのような深まりの連鎖の中で「一度立てた志はいつ捨てればよいのか」の場面が、いよいよ近づいてきてしまいました・・・。

会場の皆さんの後悔と願いを引き受けさせて下さい・・・、そう願いつつ臨んだのですが、和上からその言葉が発された瞬間、心と表現が一つとなり、その場に立っていられないほどの後悔の思いが、魂の底から溢れてきてしまいました。

演じているという感覚は吹き飛んでしまい、いのちよりも大切な信仰を選んできた、会場にいらっしゃる求道者の皆さんの御心と一つとなって生きる状態を体験させて頂き、かけ橋セミナーの時の心が空洞になってしまった時とは全く違って、魂、心、現実が一つに結ばれているように感じました。

その後も、シーンに込められた新たないのちは開かれ続けていきました。

和上と、普照が再開するシーンにおいても、お二人の日本に渡らんとする切実な思いの深まりに引き出されるように、和上の弟子達全員の情動が引き出されていきました。

そうして、とうとう劇のクライマックスの日本に辿り着くシーンとなりました。

長い旅をしてきた弟子達が、やっと日本に辿り着いたのですが、その場でこれまで練習してきたとおり声を上げて喜ぼうとしたのですが、その瞬間ふと演じる心を捨てて、その場面を生きてみようという思いました。

すると、本当に日本に辿り着いた歓びが心の奥底から溢れてきて、歓びの余り本気で嗚咽している自分がありました。演じることは全く飛んでしまって、その場面を「生き」て、時空を超えて、和上一行が日本に上陸したときの感動を一緒に体験させて頂くことになりました。

こうして全ての演技が終わり、カーテンコールに立たせて頂きました。

会場の皆さんの、圧倒的な感動の思いの渦の中にあって、皆さんの心と一つとなってしまいました。

もう、言葉にできない感動としか表現できません・・・。

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