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合唱団における月の心の深まり
三大功徳の取り組みにおいても、先生、神様の御光を自らに映す、月の心の深まりがあったのですが、合唱の練習においても月の心を深めていくことになりました。
練習をしていると、初めはいつもの比較競争の心が引き出されてきたのですが、「月の心」で歌ってみようかな?と思ったときに、力んでいたことが意識化されて、力が抜けていきました。
更に、周りの光を映そうと思って、深く深く皆さんの歌を聴く気持ちになっていきました。すると、皆さんの歌声が自分の心に響いてきて、その響きに応えるように歌うと、いつもとは違う響きが自分の中からも引き出されていきました。少しずつ、光の範囲を広げていったのですが、合唱団全体の光を自らに映させて頂きたいと願うようになりました。
そして、いよいよ感謝の集い当日となったのですが、遅刻してしまいました。
そのこともあって、いつもは自分が担当しているバスの集団の中で歌っていたのですが、この日はテノールの中に入らせて頂きました。
テノールの集団の中で、皆さんの歌音を聞いていると、こんなにも巨大なパワーで歌われていたことが初めて聞こえてきました。
比較競争の意識でいる間は、自分の力ばかり誇示しようと躍起になっていて、残念ながら全体の巨大なパワーが感じられていなかったんだと思います。
この、合唱団という巨大な響きの中で、自分もバスとして果たすべき使命を果たしたいという願いが引き出されてきました。
合唱とオーケストラの響働
感謝の集いの合唱団の要素としては、オーケストラとの響働があります。
本番二日前に、世界中からこの日めがけて集ってこられたオーケストラの皆さんと、初めて一緒に練習する機会を頂きました。
ここ数年は、オーケストラの皆さんとのリハーサルといっても、練習は殆ど無く、場所の確認くらいで終わっていました。
しかし、今年は何度もオーケストラの皆さんと一緒に練習することができ、止観シートの分かち合いまで一緒に取り組むことができました。
練習を重ねる毎に、オーケストラと合唱団が一つになり、心が通じ合っていくように感じました。
本番の直前の横浜アリーナでのリハーサルにでは、会場席からオーケストラの皆さんの演奏を見る機会を頂いたのですが、演奏が本当に美しく、感動しながら見せて頂きました。
後で、合唱団をお世話されているプロの演奏家の方から教えて頂いたのですが、オーケストラの皆さんも、合唱団の歌に感動され、願いを喚起されて、更に一体になっていったことを教えて頂きました。
合唱本番、会場との一体化へ
こうして、神理実践を深め、チームを越えた響働の歩みを深めつつ、本番の舞台へと向かっていきました。
舞台の袖でスタンバイしていて、ずっと祈り心を深めていったのですが、会場で聞いて下さっている皆さんの魂の願いと響き合い、合唱団全体と響き合い、全てを導いて下さっている、先生、神様の御心と響き合うことを念じていきました。
そして、いよいよ合唱の本番が始まりました。
この8年、合唱団として何度も歌ってきましたが、これまで感じていた限界として、一生懸命歌うんだけど、声が空間に消えていくように感じていました。
そのこと自体は、事前にTLミュージックの先輩からも伝えられていたのですが、広い舞台では音の反射がないため、部屋での練習と比べると自分の声が空間に消えていくのだそうです。
しかし、今回の当日の舞台では、途中から合唱団全体の美しい響きが聞こえてきました。それと同時に、会場の皆さんの感動されているお気持ちが自分の心にも伝わってきて心が一つになっていくように感じました。その思いと、響きに応えるように歌わせて頂くことになったのですが、オーケストラ、合唱団、会場の皆さんによって作られた荘厳な響きの世界の中で、感動と共に歌わせ頂きました。
写真は感謝の集い終了後の横浜アリーナ