快苦のトンネルの発見 自己ベスト更新の生き方へのチャレンジ!!

沢山の友人が、X君の弁護士の資格習得のチャレンジに対して違和感を感じて、もう一度考え直した方がいいのではないかとアドバイスをしてきました。しかし、その声は、X君の心深くに届くことなく、拒絶され続け、X君に関わる人も少なくなっていきました・・・。

私も本気で出会おうと心を定め、1度目の出会いを受けて、更に深く出会うことを願って、切磋琢磨の御経文に立ち返って2度目の出会いに向かいました。(詳細は前回の記事参照

出会いの前に個人でウイズダムに取り組み「X君が自分自身の歩みについて、如実知見して振り返られるようになり、御自身の人生の青写真にアクセスできるようになる」と願いを定め、菩提心としてはあらゆる個性を包容する「海の心」と、頂いた出会いへの感謝を深める「稲穂の心」の定めました。

Contents

まずは、X君の気持ちを聞かせて頂いたのですが、X君は矢継ぎ早に、いかに自分のチャレンジが正しいかを主張されました。そして、過去に先生がご指導下さった内容を部分的に引用しつつ、自分の主張の正しさの論拠にされていきました。

それは先生は正義だから、自分も正義なんだという主張のように聞こえました。

私は、先生は正しいから自分も正しいというのは、先生への依存ではないかと率直にお伝えしました。

そして、人類が最も深い闇を生み出すのは、自分たちに正義があると主張するときであり、まじめに間違ってきた歴史があることを、先生が「希望の原理」に書かれていたことをお伝えしました。十字軍の遠征や、ナチスによるユダヤ人の大量虐殺など、いずれも自分たちに正義があるという思いが根底にあって、あのような悲惨な現実が生み出されたそうです。

kibonogenri
https://www.sampoh.co.jp/books/kibonogenri/

次に、私の率直な考えをお伝えしていきました。弁護士の資格をこれから10年かけて必死に勉強して、たとえ資格を取得できたとしても、それだけのエネルギーと時間をかけることが、本当に効率的であり、人生の願いを果たすことにつながるんだろうか?

それよりもケアマネとして、今目の前で困っている皆さんた対して、誠心誠意心を尽くすことの方がよっぽどたくさんの困っている人を助けられるのではないかとお伝えしました。

そして、煩悩としては「歪曲―独尊-孤立」になっているのではないかとお伝えしました。

それまで、一貫して拒絶的な態度をとっていたX君は急に、「どうして孤独になるのか分からない」と話してくれました。
X君がとうとう問題を吸い込み始めました。

今回の切磋琢磨も、誰も来てくれず、結局私一人になったことが実はショックだったようです。また、ここ最近一人になることが多く、何でそうなるのか分からなかったようです。

そこで、私から見ると煩悩地図のまんまになっており、歪曲-独尊で、他人のアドバイスも聞かず、自分の主張を曲げないX君に対して、みんなは関わることを諦めてしまい、結果として孤立になっていることをお伝えしました。

次に、快苦のトンネルの曼荼羅を一緒に見ていきました。

これは、今から約20年前に、先生がニュープロジェクトをスタートされた頃に降ろして下さった曼荼羅です。
ほとんどの人間は

快:ものごとがうまく進む
苦:ものごとがうまく進まない

という、快か苦のどちらかで受けとめており、電光石火のスピードで感覚、感情、思考、意志とトンネルを進むように一方通行で遷移していき、どちらを通っても、最後は六道輪廻に辿り着いてしまうことが示されていました。

一緒に快の回路を見ていったのですが、X君は見事に快の回路を突っ走っていました。
回路を進んでいくと、最終的に

「・うぬぼれる。傲慢になる
→他人の意見がきけなくなる相手が自分にケチをつけているように思える。
・独善的、排他的、支配的になり、視野狭窄の恐れあり
→孤立する
・かつてのコンプレックスの巻き返し
・・・」

となっていくのですが、一つ一つ確認する中で、X君はことごとく、この通りになっていることにショックを受けられました。友人のアドバイスを無視するのも、まさにこの回路のまんまでした。

ショックを受けているX君を見て、この曼荼羅を更に深めることが呼びかけられていると感じて、曼荼羅の書写行に取り組むことを提案させていただきました。

私自身、煩悩地図を先生が降ろして下さったときに、最初に見ただけでも感動したのですが、なんとしてもこの神理を体得したいというという思いが強くあり、その後しばらくの間、曼荼羅の書写行に取り組ませて頂きました。

すると、煩悩地図に書かれた一言一言が魂に深く突き刺さっていきました。人生で経験してきたことが様々に思い出されてきて、あの時も、この時も、この心で壊してきたと深く深く実感しました。

そうして、後悔の深まりと共に、その心が自然と癒されて、煩悩が浄化されていきました。

X君にとっても、早わかりせずに、もっと深めて神理と人生をつなげていったほうがいいと思い、書写行への取り組みを提案しました。

私はX君の人生が本当に輝くことを願って、X君の魂の願いを壊している煩悩にを発見するための御縁として、アドバイスをさせて頂こうと思い、率直な出会いにチャレンジしました。
しかし、X君と関わる中で、歪曲-独尊-孤立の煩悩の恐ろしさが身にしみて分かってきました。
そして、私自身も歪曲-独尊の煩悩によって現実を壊していることが薄々感じられてきました。

また、X君だけに行をやってもらうことに違和感を感じ、どうせだったら一緒に神理を深め、気づきや発見を共有したいと思いました。
そこで、私もX君と一緒に快のトンネルの書写行に一緒に取り組み、更に以下の三つの祈りを深めることにしました。

歩みを深める祈り1 忍土の自覚を深める
歩みを深める祈り2 愚かさの自覚を深める
歩みを深める祈り3 恩恵の自覚を深める

行への取り組みを通して、私自身も「歪曲-独尊」によってどれだけ現実を壊していたのかが見えてきて、砕かれていきました。仕事のある大きな変革プロジェクトを推進するにあたって、まさにこの煩悩にのまれていました。、

「忍土の自覚」を深める中で、試練の中にあっても殺伐とした心にならず、まごころを尽くすのこと大切さを思い出させて頂きました。

「愚かさの自覚」を深める中で、それまでなんとか現実を変革しなければならないという思いで心がパンパンになっていたことが見えてきました。その心の栓が自然と抜けて、緊張感を解かれていきました。

更に、「恩恵の自覚」を深めることを通して、一人で孤独に戦っているような感覚になっていたのですが、世界に支えられ、愛されている感覚を思い出すことが出来、自然と心が世界に開かれていきました。

そのような心境の変化を頂く中で、仕事の進め方をがらっと変える決断をしました。

権力や力を借りて、大きく事態を動かそうと様々に戦略を練っていたのですが、そうではなく、思い切って自分自身が一番低いところに降りていって、地道に底辺で支えるように変えていきました。

すると、ようやく地に足をつけて仕事を歩められるようになっていき、着実な進歩が生み出されていきました。そして、光転へと導く指導原理が働き出し、同志が現れ、思わぬ所から道が開かれる歩みへとつながってきています。
今思い返しても恐ろしいですが、もしあのまま進めていたら、やがて大きな壁にぶつかって崩壊していたと思います。寸前の所でストップをかけていただきました。

そして、X君はどうなったかというと・・・。

実は、あの出会いの直後は、私への不満が少なからずあったらしいのですが、書写行に取り組み始めてから大きな発見がたくさんあり、ここ何年か快の回路を突っ走ってきたことが深く心に落ちたそうです。

その後、共通の友人に私のことを人生の恩人だと伝えられているようです。私にも直接感謝の言葉を伝えてくれました。

そして、一番嬉しかったのは、仕事の問題の解決のためにエネルギーを注がれるようになったことです。
前は、恐い表情をされていたのですが、今は笑顔が戻って少しほっとしています。

でも、救われたのはX君だけではありませんでした。同時に私も救われていました。共通していたのは、愚かさの自覚を深めて、身近にいるお一人お一人を大切にすることだったんだと思います。

出会いは他人には作れない。本当に先生、神様に導かれての出会いを頂きました。

このように、GLAでは日々、会員同志の間で、損得を超えてお互いの魂の輝きを引き出しあう、深い出会いが生まれています。

先生の御著書や、ご講演を通しての学びも非常に深いものがありますが、GLAの中に一緒に学びあい、研鑽を深める親友を作ることも、道を深めるためには、非常に大切だと改めて実感しました。

悟りの九段階の曼荼羅においても、第一ステップは如来から法をお受けする「声聞」の悟りの段階があり、次のステップで関わりの中で神理を悟っていく「縁覚」の悟りの段階が示されています。

そして更に、菩薩の悟りへとつながっていきますが、GLAの中には菩薩となるための修行のプロセスを、先生が全部ご準備下さっているんだと思います。一人でも多くの皆さんがGLAに入会し、共に神理を学ぶ同志となっていくことを願っています。

先日頂いた、10月号のGLA誌の「時の羅針盤」に「平常心を保つ」というタイトルの文章を、先生がお書き下さいました。

非常に深い内容なので、一度読んでみて頂きたいのですが、「揺れ動く自分を知る」の項目では、快苦の生き方では人生の目的と使命には到達できないことを書かれていました。

今回、快のトンネルを深めていたので、この文章を読んで、改めて快苦の生き方の限界を感じました。

また、「平常心を保つ」の項目では、武道における「残心」を例えに出されながら、自己ベストを更新する生き方について書かれてました。

快苦を超える生き方は、自己ベストを更新する生き方につながっている!?
改めて、自己ベストを更新し続ける生き方にチャレンジしたいと思いました。

そして、「JAPAN NEXT 一億総自己ベストの時代」というテーマの先生講演会が、全国各地で開催されています。

先週の10/20名古屋から全国各地へ発信され、そして、10/27が横浜、そして11/4が大阪と続いていきます。衛星中継で各都市でもお受けできます。

当日券もありますので、良かったら最寄りの会場に、是非ご参加下さい!!

今回のX君との出会いもそうですが、GLAにおいては、お一人お一人の魂の尊厳が本当に大切にされています。
ある意味で、お一人お一人の人生が最大限に輝いて、世界を照らしていくための最短距離を歩むことができるのがGLAの研鑽だと思います。

そして、目覚めた一人一人の光がつながって、連鎖していき、職場を輝かせ、地域を輝かせ、日本を輝かせ、世界を輝かせていく、日本を拠点として世界にあるあらゆる問題を解決していく道を開くのが、この講演会だと感じています。

それはどこかのだれかではなく、先生、神理と出会って目覚めたお一人お一人によって果たされていくんだと思います。
是非皆さんとご一緒に、自己ベスト更新の生き方を始めていきたいと願っています!!

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